映画「英国王のスピーチ」あらすじ

1900年代前半のイギリスに実在した国王ジョージ6世と、彼の吃音を治療した言語療法士の友情を描いた作品。
アルバート王子(後のジョージ6世)は長年吃音に悩まされていた。そんな彼の姿を見守ってきた妻のエリザベスは言語療法士のライオネルを訪ねる。彼はまず、互いの事を愛称で呼び合うようにしたり、更には大音量の音楽が流れるヘッドホンをした状態で朗読をさせたりと、一風変わった治療法でアルバートを驚かせ、しまいには怒らせてしまう。
しかし、ヘッドホンをしたまま朗読した自身の音声が非常に滑らかである事を知り、ライオネルを頼ってみようと思い始める。アルバートとライオネルは個人レッスンを続けるうちに次第に打ち解けていき、友情が芽生えていく。
そんな中、アルバートの兄デイヴィッドが国王として即位する事に。しかし、デイヴィットが結婚しようとしていた女性シンプソンはアメリカ人で離婚歴があり、当時のイギリス王室では到底許されるものではなかった。結局、デイヴィットはシンプソンと結婚し、国王の座を退いてしまい、アルバートがその座を引き継ぐ事になる。
戴冠式に向けて再び治療を始めるアルバートとライオネル。ところが、ライオネルが医療資格を保有していない事が発覚する。周囲の人間はライオネルをアルバートから遠ざけようとするが、アルバートはそれを許さなかった。
やがて、第二次世界大戦が勃発し、アルバートはイギリス全土に向けてラジオ放送を行う事になる。緊迫した状況の中、ライオネルと二人三脚で無事に放送を終え、宮殿のバルコニーから大勢の国民の大歓声に応える。そんなアルバートの様子を満足げに見守るライオネルであったのだった。

映画「英国王のスピーチ」感想

最初は堅物だったアルバートが、ライオネルと交流するうちに次第に心を開いていく様子が非常に微笑ましかったです。また、吃音が身体的原因ではなく、実は精神的、特に過去に負った心の傷が原因の一つでもあるというのが驚きでした。ライオネルが医療資格を持っていないにもかかわらず、多くの患者を治療できた理由はここにあるのだと思います。イギリス国王だからといって、へりくだる事をせず、ファーストネームで呼び合う事で対等な立場だと思わせ、幼い頃から孤独だったアルバートにとって何でも話せる関係性を作る事で、過去の心の傷を癒していく…これは現代の医療にも通じる方法でもあるような気がしました。
また、アルバートを支える妻エリザベスの存在も素敵だな、と感じました。夫のために有能な医者を方々探し回り、一か八かでライオネルを訪ねる勇気。どんな時もそばで寄り添うその姿勢、彼女も沢山の苦悩があったのでしょうが、2人で強く歩んできたであろうその姿に深く感銘を受けました。
映画の内容とは離れますが、イギリスの映画という事で、綺麗なブリティッシュイングリッシュを聞く事ができたのも英語学習者にとっては有意義でした。
全体的に非常に上質な作品でした。